加藤プロジェクトによる支援方針について

  • 2018/4/1(月)

    東北大学・加藤プロジェクトでは、平成29年度から開始されたAMED・BINDS(創薬プラットフォーム)において、様々な抗体に関するコンサルティングを実施中です。
     PDISの時代と比べ、予算が激減したことにより、2年度目からは新規抗体作製支援のメニューを中止することを決定しました。その他の支援メニューはすべて実施しますが、これまでは無償支援かつAMEDの謝辞のみとしていたところ、今後はすべて共同研究ベース(必要な試薬をご提供頂き、発表の際は共同発表)とします。ある程度の実費負担をお願いすることとなりますが、ご理解の程、よろしくお願い致します。



     コンサルティングの後、PS/POによりBINDSプロジェクトによる支援が妥当と判断された案件については、即座に支援を実施しております。現在までに、東北大学・加藤プロジェクトの36件の案件について、コンサルティングや支援を実施してきました。1年で36件という数は、予想を大幅に上回る数となっており、先日のAMEDサイトビジットでも議論となりました。BINDSにおいては、高度化研究(すなわち、研究開発)がもうひとつの柱になっておりますが、現在、支援へのエフォートが多くなり過ぎていることが問題視されました。

     そこで今後は、全体的に支援の数を減らすことになりました。具体的には、最も労力と予算のかかる抗体作製(免疫からハイブリドーマ作製に至る新規抗体開発のことで、抗体改変や抗体精製などは含みません)の支援を中止することに決定しました。実際には、メニュー表にある通り、抗体作製は支援内容の項目に入っていませんでしたが、今年度だけでも3件以上の依頼がありました。もちろん、現在行なっている複数の抗体作製案件については、引き続き責任をもって担当させて頂きます。

     BINDSは無償支援が基本となっております。しかしながら、BINDSの予算配分はかなり厳しい状況であり、またラボメンバーも少数であるため、ご理解の程よろしくお願い致します。

     新規抗体作製の場合、新規の発明となります。しかし、そのライセンスの所在については、AMEDでは全く議論が行われてきませんでした。東北大学で作製した新規抗体の場合も、これまでは支援依頼者に無償譲渡してきましたが、これは世の中の実情とはかけ離れています。大学で産み出した知財については、その大学が権利を持つことが当然です。そのような意味でも、無償で支援をして、ライセンスを主張しないという方針については、見直す必要があると判断しました。ただし、支援依頼者が持つハイブリドーマから抗体遺伝子をクローニングしたり、抗体遺伝子を組み替えるような支援については、東北大学にライセンスは発生しません。大量培養や抗体の精製についても同様です。引き続き支援を実施します。

     また、企業との共同研究(共同研究契約に基づく)について、引き続き新規案件も受け付けておりますので、いつでもご連絡頂ければ幸いです。東北大学加藤ラボは、企業との”融合研究”を推進しています。